『シン・ゴジラ』
見てきましたの雑感です。
庵野監督の、
ゴジラというかエヴァというかでもゴジラ。
自監督作品ですから、ってここまで清々しくテイスト同調出来るのは監督業ならではの楽しみ方でしょうね。
折りたたみます。
2016-9-7 23:21
シン・ゴジラ
文字の入れ方までエヴァ仕立て( ´ ▽ `
今作ゴジラの「ヤシオリ作戦」はエヴァの「ヤシマ作戦」ですね。ヤシマ展開好きとしてはテンション上がるしかない。
エヴァのヤシマ作戦は一発の長距離射撃に日本の総電力をつぎ込むまでの、電力確保における困難さとか否応無しに(本当に必要な施設電力以外を)全てを参加させる工程にまず手に汗握ります。
作戦には誰しも関わる訳ですよ。作戦遂行のネルフも電力カットして耐久戦。そこまで大掛かりにして一発を神頼み、というより外したら自戒くらいの責任の名の下(実際はそんなこと言われてないが)、一人の14歳に託し…それ背負わされた碇シンジという存在の葛藤胸熱ポイント。
戦闘だけでなく、必要資源の確保の困難さと、それを乗り越える達成感までがボルテージを上げていくんですねコレ。その締めが「笑えばいいよ」の名シーンだから全くもってどの方面においても楽しめる。戦闘専も裏方専もロマンス専な!
ヤシマについては以上で、今回のシン・ゴジラのヤシオリ作戦の見どころ。
シン・ゴジラでは、都心は破壊され機能してない状態になり、ゴジラの脅威は継続し、打つ手は見つからず、提示された脱却案が
米軍が核爆弾でのゴジラ排除。
日本は頷くしかないですよね。
今、目の前の脅威に対して排除しなければいけないけど手段が思いつかない。
国の自衛戦力は歯が立たなかった。
核で倒せる確証は無い。でも爆弾攻撃を受理しないで「自国で何とかします。だから核攻撃はやめて」って突っぱねれば後は自国の出した結論の問題で復興支援受けにくくなる訳ですね。最悪対処できなければ被害が広がる一方と、これが更に国外にまでゴジラが渡ればその総責任は日本の国全体の責任ですよね。大罪国家として地図から名前消え、国民もどこにも助け求められない事態になる、んじゃないのかな?拒否の代償としては。
駆除するためのやむを得ない措置。
哀悼の意を持って支援を受けることのできる未来はあるが、その代償……現実、広島・長崎の原爆が後にどう影響したかは日本史上通る道だから想像は難しくないだろうし、3.11の原発の放射能汚染が今なお浄化されないままという鮮明な記憶の元、その決断はの代償は対価はあまりにも時間を要するものになるという認識はあります。
時間がないのはゴジラの再起動までだけではなく、被害想定地域の疎開受け入れ先の問題を考える時間もない訳ですね。
米国も、弾頭を打ち込めば未知の脅威から救った大国として、それでいて他国に大打撃を与え、大量殺戮を実行した大国として、必要悪になる。
ともすれ後の日本という名を歴史に残すには核爆弾を受け入れるのが最善案であるっていう事態。
でもやれる事はやれるだけやってみる、未知に対しての未知の対抗。
徐々に上がるテンポが気持ちいいです!
いやあ、本編序盤にことごとく行われていたまどろっこしいと思われる閣僚会議。会議発起にしても形式形式ですよねー。なにやっとんねん、って思いますが、実際あれを勝手にやり方変えてしまうと、法が無秩序になるのでしょうね。好き勝手にしても意味を成さないための縛りの形式。災害対策発案の裏側はこんな状態なのかなーと学ぶ思い。
毎度の「総理ご決断を」も笑ってしまいましたが、ことを一つ取り決めるにも、まず皆集まって、話し合いして、吟味し閉会するローテーションは民主主義の景色なんでしょう。
実際、法についての混み合っているのが分かるのは、記憶に新しいところでは今年の夏、天皇陛下の生前退位表明ですね。大掛かりな法改正を要するくらい儀式形式はそれ事態が神事的約束なんですね。
ってとこまで来ての反撃法が解明し、よっしゃ!やるぜ!!ってとこまでくると待ってました。
シンゴジラの前情報の「無人在来線」
何ぞそのキーパーソン????
の答えはここで登場した御方ですね。
戦闘機が対戦を繰り広げるのも絵図として楽しいのですが、兵器目的でないものも力になるってのが胸熱ポイント。
新幹線特攻からはじまって、空からの攻撃は察知されるってわかってる分、無人戦闘機でゴジラの補填残量減らして、
威力は地味だか、数に物言わせた
無人在来線爆弾。
じわじわくる!!!
新幹線!戦闘機!
勢いがいいの来てからの在来線かよ!( ´ ▽ `
の、つんのめる感じがツボにはまって界隈に広がっているんでしょうね。私も何だか愛おしさ覚えました。
身近にある素材が活躍するこの展開。
大半の人が一度は乗ったことのある在来線だからこそ、日常の代名詞なのに、今は戦力だぜ!
都民はこれ見た後「こいつ、あの時は頑張りやがって」って思えるんですよ。いいな。
あれだけ街破壊されて線路が無事なのは…って後々からは考えちゃいますけどね。テンションテンション!
高層ビルを的確な角度に倒れる発破も計算して、ゴジラを直接でなく、どう足場に転がすかに重点置いた戦法が要なんですね。
そういうのがあのエヴァおなじみの作戦時BGMに合わせて行われるからもう!もう!
総出で全力投球。これだからテンション上がっちゃうんですよ。
あと。総じて受け取ったイメージとして、赤坂さん(竹内さん)が言ってた、
壊れてもまた作り直すのが日本という国、だと。
廃棄核を食べて生き抜ける身体へと変化を遂げたゴジラという脅威と希望。
使用済み核燃料の無力化の未来ももしかしたらあるかもしれない。
無限の可能性が未来に広がるのだから臆すな。
核云々の運用用途についてはイマイチ理解が足りていないので有無の結論は出来ませんが、もっと、シンプルなところ「ここまでいっそ清々しく壊れたんだ、今度はもっとより良い秩序に作り直せばいい」
これがこの映画で感じ取ったものです。東京大空襲のあともあれだけの建物が立ち並ぶ光景になった。大戦後の焼け野原が今は緑に覆われている。未知の天災が多くを壊していくかも知れないが、何度でも、たちあがれ。壊れたことを嘆くばかりでなく、それは新しいものを生み出すためのフィールドにする。
復興応援のイメージを受けとりました。
本編はここで終わったと思ってます。
最後の意味深なところ手前までは。
あのヒトガタ……何?新たな敵か、新人類か?まだエヴァネタで使徒対戦始まるか?
石原さんが探してた何とか教授、え?あの人がまさかゴジラの素体?とかに思い至ってる。
ちょっと蒲田くん初見はオォウ…;てなりましたが、中盤あたりから何だかゴジラへの当たり可哀想にも思えましたね。
あれ陸に上がっただけですし。
あれ何か意図があったのかどうか、その辺理解できてないけど、未知との対面ですよね。
そういう意味で未知との和解ENDにたどり着いたガンダム00って一貫してて凄いなって別ジャンルに心の中で拍手送りました(横道)
分からないところ沢山あるんですけど、見て楽しかったーっ!と思ったし、いろいろ考えるところがあったので鑑賞録として書き残しておきます。
色々誤認識も有りそうですが( ´ ▽ `
感想巡り解禁して、何か追記があれば追って書き残します。
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