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2人は愛し合っていたんです。

それでも運命のいたずらで、彼は消えて居なくなってしまいました。

それは運命だから、彼女も覚悟していたことでした。

彼は消えてしまうけど、明るい未来は見えていました。




彼が居なくなってから、2年が過ぎました。

どんなに楽しい生活をしていても、彼女が彼を思い出さない日はありません。

それでも楽しいから、悲しい気持ちにはならないけど、それは逆に、意識の内側に彼が入ってしまっているように見えて、僕は悲しくなりました。



さりげなく使う言葉遣いも、いつも着ている服も、どこか彼に似ていて、そしてそれを、悲しむでも大切にするでもなく、ごく自然に受け入れて、自分のものにしてしまっている彼女の姿が、僕は悲しいんです。





彼もきっと彼女を今でも愛しているけれど、永遠に会えないと分かっている彼女に、それを望んだだろうか。

俺のことなんか忘れて、新しい人を見つけてほしいとか、思うんじゃないだろうか。




あぁ、忘れるくらいに誰かを想いつづけると、人間ってこうなるのかな、とか思ったんです。







…ゲームをしながら。

今までの、全部ゲームの話です。それも、いわゆる恋愛ゲームではなく、ごく普通のRPGです。





どこで何が得られるかなんて、ホントにわかりませんね。


読んでくれてありがとう。
何のゲームだか、分かる人もいるでしょうね。
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