何も言えなかった。


僕にとって音楽とは、大切なものでも、好きなものでもなく、必要なものなんだと思う。

だって人は、好きなものも嫌いなものもどんどん変わっていくし、それが当たり前だから。
僕は音楽をその領域には混ぜられない。

必要なものを他にあげるとすれば、そうだな、

衣食住、とか?
うん、そんなものか。

つまり僕は、
衣食住音ってことになるね。なんて読むんだろうね。


大学に入った時は、福祉に興味があって、勉強したくて。
だけど知っていくうちに、なんか違う。考えが甘いだけだって気持ちもあったけど、その時の僕には、福祉を受け入れきれなかった。

だけど、音楽は違った。音楽は、どれだけ知ってもどこから見ても楽しくて、嫌いになるなんて、飽きるなんて、考えられなかった。
だから今の道に進めた。確信があったのだと思います。

そしてそれはやっぱり、もう僕の体が、音楽なしじゃ駄目になってたからだと思うのです。

そう思えたときは、なんだか嬉しくなったことを、今でも覚えています。

自分の生き方も、大切だと思ってきたあの人も、結局見失って、変わっていってしまう自分に、僕はどこかで怯えていて、あぁ、きっと僕の中には確固たる想いなんてものは何も無く、自分というものを見つけることができないまま人生を流されていくのだろうと思っていたから。


ただ、気づくのにはちょっと遅かったかな。そう思えたのは、21歳の頃でしたから。

ないよりはマシだとは思うのですが、ホントのホントは、1つじゃ足りない。

いや、1つでもいいのかも。むしろ、1つを今も追い求めているのかも。

それさえあれば、音楽なんてなくていいと思える何か。


…ハードルは随分高いですね。なんせ21年ものですから。


そんなこと分けて考えればいいのにね。一度に2つのことを考えられないのは、僕の悪いところです。

じゃあ、音楽が恋人とか言っちゃえるのかな。
僕、音楽と結婚します!みたいな?
いやいや、それはなんか違うぞ自分。
んじゃあ、好きな人できたらどーすんのよ。
音楽と私、どっちが大事なの??的なこと聞かれたら、どーすんのよ。

…そういや聞かれたことあったな。

なんて答えたかは、…探してください。

ああ、もう少し考えてから発言しましょうと、自分に怒られました。はい、ごめん。


書いていくうちに新たな課題が生まれてしまった。中途半端なまま公開するのは嫌だけど、消すのはもったいないので、そのままいきます。
読んでくれて、どうもありがとう。またね。