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人は目で見るが、実は知識で判断している



ある日、交差点の真ん中で日本人男性が失明する。「見えない!見えない!目の中で何かが動きまわっているような…。目の前が真っ白で何も見えない!」。異変に気付いた男が、男性を家まで送り届け、隙を見て車を盗んでいった。
その後日本人男性は妻に連れられて医者へかかる。車を盗んだ男は検問に引っかかり、逃げる途中で視力を失った。日本人男性を診察した医者も視力を失い、瞬く間に“白い闇”は広がっていく。
対策を打ちたてられない政府は感染者を間に合わせの施設へ隔離した。衛生状態は悪く、食料も十分ではないその場所で、人々は独自のルールを作っていく―…。
日本・ブラジル・カナダ合作のパニックムービー。

ずーっと観たかった映画です。やっと借りることができました。
ガエル出演、日本も製作に加わっている、信頼する批評家の評価も高い、ということでとても期待していたのですが、期待通り…むしろ期待以上でした。とても良かった。

「目が見えなくなるのに白いなんて聞いたことないぜ。目が見えないんなら黒いだろ。光を失うんだから」

序盤のこのセリフ通り、闇ではなく光に包まれるような“白い闇”。
それに捕らわれる不安を、この映画は視覚的に表現して観客を不安にさせる。ところどころに入る盲目の演出(衝撃音と共に現れる机など)もすごくいい。じわじわと居心地の悪い心持ちにさせ、登場人物と同じように私たちも不安に苛まれる。
それほどホラーではないけれど怖かった。

ガエルはいつも通りですね。『バベル』や『アモーレス・ペロス』のような役は、ガエルにとって演じやすいんだろうな。『恋愛睡眠のススメ』のような作品は、ガエルにしてみるとディカプにとっての『ギルバート・グレイプ』に近いのでは。

日本からは伊勢谷友介と木村佳乃が出演しています。二人とも不思議なオーラを放っていました。あまり注目したことのない俳優さんなんですが、存在感があると思った。そういう人は好きです。
ラストの方で女3人シャワーを浴びるシーンがあるんですが、そのときの木村佳乃がきれい。

「内面がわかっていれば、名前なんてどうでもいいことだよ。それが本当の自分だろ?」

この言葉にどきりとさせられ、印象に残ったところで

「今度こそ本当の目が開かれる」

そこで大抵の観客が思う。
じゃあ私は?私の目は開いているのか?

私たちは本当に見えているんでしょうか?改めて考えてみるのもいいかもしれません。




今回はこちらもレンタル。劇場公開から観たかったのですが、結局DVDになってしまいました。
タイ映画『the EYE』のハリウッドリメイクです。

「君はまだ目を信用できずにいる」

「人は目で見るが、実は知識で判断している」

『ブラインドネス』から続いて“見る”ことに疑問を投げかけるメッセージ。
改めて考えてみると、確かに、私たちは目の情報をそれほど頼りにしていない。触覚や嗅覚の方を多く使ってないですか?それで、目は最終的な確認として使っている。そんな気がする。
よくよく考えてみると、目だけの情報って確かに信用できないよね。だけどないと困る。不思議だ。

怖さではやっぱりリメイク元に適わないけれど(アジアンホラーの演出のうまさは異常)、これはこれで全然ありだと思う。ジェシカ・アルバも見えることに戸惑う主人公をうまく演じてた。
ただ、盲目の人を演じるなら化粧ばっちりは良くないと思った。不自然だもん。いや、よくわからないけど、目が不自由だと化粧できないと思うんだよね。…どうなんだろ?

廊下のガラス割っちゃったのには映画といえびっくりした。歩行者がいなくて良かった…。
ビルの上から物を落とすのは危ないよね。どきっとするよ。




うーん、おもしろい…とは言い難いけど、知識の一つとして観るにはいいかも。
イランで4年に一度行われる選挙。その投票に辺境の民にも参加してもらうため、投票箱を持って集落を巡る女性と男性軍人のお話。

投票はしなければならないのか、と訊ねる軍人に対して「“しなければならない”んじゃない。“したければできる”の。しなくてもいいけどした方が自分たちのためになる」とか。

軍用車で発見した男性に近付いたら逃げられたシーンでは、密輸業者かもしれないのに投票させるのかという議論があり、「国民ならみんな(投票)する権利があるの。例え密輸業者でもね」とか。

ちょっと教材みたいでもあるかな。
まぁでも、興味深いですよ。はきはき喋る女性もいいですね。聞いていて、なるほど、と唸らされます。

ただ男性軍人もはっとするようなこと言うんだよ。
銃を持ってついてくるので、女性が「有権者を怖がらせる」と腹を立てるんだけど、それに対してこう言うの。「発砲しなければ我々の生活が脅かされ、安心して暮らせん」。
女性の発言も一理あるけれど、軍人の発言ももっともなところがある。いい人間ばかりではないからね。だからこそ、軍人が護衛としてついてるんだもの。

ラストは微笑ましくていい。最初は「女が来るなんて聞いてない」なんて言ってたのに。
イランの文化に触れることもでき、そういう意味でも興味深かったな。



話題:最近観た映画

久しぶりに観たくなって

借りてきました。



1996年、死刑執行をひと月後に控えたサム・ケイホール(ジーン・ハックマン)の元を若い弁護士が訪れる。彼の名はアダム・ホール(クリス・オドネル)。名前を変えて潜んだサムの実孫だった。
父が拳銃を咥えて自殺した年に知った祖父の存在。祖父は人種差別主義者で、法律家を嫌い、自殺した父を蔑み、人の生を踏みつけにした殺人者だった。「あなたを憎めたらどんなに楽か」。「でも愛さずにはいられない」。
祖父を助けるために奔走するアダム。その手段を探るうちに、アダムを含め多くの人が予想しなかったサムの心が浮かび上がってくる。人種差別問題や死刑問題に切り込みながら、濃厚なヒューマンドラマも絡めた社会派サスペンス。

久しぶりに観てみると、以前はわからなかった良さを知ったり、以前にいいと感じたシーンに改めて驚かされたり、刺激があっていいですね。

「被害者遺族に謝ったことはありますか?」

「…謝ってどうなるんだ」

「あなたはどう思いますか?」

「何も変わらん」

個人的に、精神科医とサムのこのやり取りに惹きつけられました。
このサムの答弁はまさしくそうだと感じる。だからと言ってなんの意味もないわけじゃない。もしかしたら、何かの助けになるかもしれない。だけどやっぱり、何も変わらない。それはよくわかる。

“クインズ・リンカーン”の名でサムが見せた反応や、父の自殺についてサムが見せた反応、ミークスの死刑執行に関して語る姿には、何か胸に迫ってくるものを感じた。きっと彼は、私に何かいいものを植え付けた。

不愉快で怒りを感じるシーンも多い映画だけれど、多くを学べるいい映画です。
死刑執行に積極的な姿勢を見せる知事に歓声を上げる人々を、皆さんはどう思いますか?
知事の言う「この事件の基本的な事実」とは、本当にサム・ケイホールの判決だったんでしょうか?
「助ける価値がない」って思うことはありましたか?

目を伏せて待つ死刑執行官に脱帽します。
刑務所の表で歌う人々は、あの姿を見てもまだ笑えるんでしょうか。



話題:繰り返し観ても素晴らしい映画
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