胆振管内白老町竹浦の海岸で2月、放し飼いにした土佐犬が女性を襲い溺死させたとして、重過失致死の疑いで逮捕された佐治清容疑者が、土佐犬について狂犬病予防法で義務付けられた飼い犬登録をしていなかったことが23日、白老町への取材で分かった。狂犬病の予防注射も受けていなかった。
死亡したのは同町竹浦の主婦橋場トミ子さん。苫小牧署は佐治容疑者が海岸で放した土佐犬2匹に襲われて海に追い込まれ転倒、溺死したとみている。
白老町によると、佐治容疑者はこの2匹も含めて計3匹の土佐犬を飼っていたという。
同町は条例で、人や家畜に危害を与えないよう、犬を係留する義務を定めている。
しかし、佐治容疑者は3匹いずれも登録や狂犬病注射をしていなかった。
橋場さんを襲った土佐犬2匹は、佐治容疑者の申し出で既に苫小牧保健所が殺処分済み。白老町によると、残る1匹は同町内に住む佐治容疑者の知人に譲渡されているという。
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