ローマの警察軍は26日、バス車内で乗客から財布を盗んだとして、日本人の男(35)を窃盗容疑で現行犯逮捕したと明らかにした。男は今年1月にもローマの地下鉄内ですりの現行犯で逮捕されており「地下鉄の忍者」の異名で知られていた。

警察軍によると、男はローマ中心部のバスの中で24日、イタリア人女性(36)に話し掛け、その隙に仲間のルーマニア人グループが女性のかばんから財布を盗んだところ、パトロール中の警察軍に現行犯逮捕された。仲間のルーマニア人5人も逮捕された。

男は、日本人観光客らに「写真を撮りましょう」などと声を掛けて近づき、撮影中にすり仲間のルーマニア人が財布などを盗む手口で犯行を重ねていたという。昨年12月ごろから地下鉄内でたびたび目撃されていた。

男の詳しい素性は不明。警察軍はイニシャルが「J・S」としているが、氏名などは公表していない。
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