10月だなぁ。大嫌いな夏が過ぎたあとの時間は、毎年あっという間な気がします。本当に早い。



今までのお付き合いで、少なくとも私は相手に自分の趣味に付き合ってもらうようなことかあまり出来なかった。元カノはまぁ理解があって話を聞くくらいはしてくれていたけど、初カノは「オタク」という大きな括りでは同じだったけど、ジャンルとしては間逆なタイプで。お互いに話してることかわからない、興味がない。まぁそんなのはよくあることとして、別にそれが大きな障害というわけではないと思うんだけど。やりとりをする中でそこがすれ違うのは、私にとっては少し寂しかったな。趣味が全く同じ人はいないし、共有してくれる人もそう居ないのはわかってるけど、そこだけ別世界で、やりとりでの話のすれ違いが多くて盛り上がらなくて。あの一向に距離が縮まらない感じ、恋愛をしてきて初めてだったからどうしたらいいのかわからなかった。


今の彼女はありがたいことに何事にも偏見がないし、私の好きなものは知りたいと色々話を聞いてくれる。先日、色々話したついでにコラボカフェに誘ってみたらさくっとOKをもらってとても嬉しかった。内容には全く興味がないだろうけど、そういうの軽く誘える間柄がそもそも居なかったからありがたいし、楽しみだし、嬉しいし。

わかって!って言うつもりは全くない。ハマって!って言うつもりももちろんない。否定せず素っ気なくせずただ聞いててほしいという私のわがままに、彼女は付き合ってくれている。楽しみだ。

そういえば元カノとは別れる前にこのコラボカフェ行こうよって話してたのがあったな。私は興味はなかったけど自分にとっては共通点も感じるジャンルだったしカフェの内容も好感が持てたし、何しろ食べることが好きではない彼女が一緒に行こうと誘ってくれたのだから行こうと思ってたけど。国民的に歴史のある人気なキャラクター。今となってはどこもかしこもその作品があるごとに、嫌なこと思い出すわーって気持ちになってしまう私は薄情者。私の悪いところは、物に罪はないと割り切れるときと、そのものごとトラウマ化して罪はないのに丸ごと嫌いになってしまうときがあることだ。あーこのアーティスト好きだったなとか、この人と会った帰りに聴いてた曲だなとか、あの人がよく身に着けていたブランドだなとか。軽率に好きになってハマって、別れたら軽率に嫌いになって嫌悪感を示す、子供みたいな自分が好きじゃない。

たまに考える。
万が一今の彼女と別れたら、嫌いになってしまいそうな動物が出来てしまうかもしれないと。それはとても大きいなと。恋人が好きなものだからと自分で好きでそれらをかき集めるのに、別れたら全部捨ててしまうんだもんな。

結局は独り善がりで押し付けがちな私の悪い性格が出てしまうというお話なのだけれども。
今の彼女には、何を誘っても楽しそうだな、今まであれ行って見たいこれしてみたいって思っても流してきたこと、とりあえず全部言ってみようかなと思えたのでした。


いい歳になっても美味しいものを食べに行きたいよ。