27日午前2時40分頃、愛知県岡崎市錦町のスポーツ用品店駐車場前の歩道で、止まっていた白いワゴン車の下に男性が倒れているのを、車で巡回していた県警交通機動隊員が見つけた。

ワゴン車は急発進し、男性を引きずったまま約100メートル走行したため、男性は全身を強く打ち意識不明の重体。駐車場では別の男性が倒れているのも見つかり、病院に運ばれたが、脳挫傷などで死亡した。

県警岡崎署は故意にはねた可能性があるとみて捜査。同署は28日未明、高校生を含むいずれも岡崎市内の少年4人(17〜19歳)が、ワゴン車に乗っていて2人をはねたとして殺人、殺人未遂容疑で逮捕した。

同署によると、死亡したのは同県幸田町菱池、作業員木村康亮さん(18)、重体となっているのは岡崎市鴨田町山畔、同西村瑠希さん(18)。

同署によると、駐車場には当時、多くの若者がいたとみられ、ドアが開いたままの黒い軽乗用車も残されていた。少年らは車を捨てて、走って逃げたという。

木村さんの家族や西村さんの知人によると、木村さんは26日深夜、母親に「後輩がトラブルに巻き込まれた」と言って出掛けた。2人が駐車場に駆けつけ、少年らと友人の間を仲裁しようとしたが決裂。その後、ワゴン車が突然、突っ込んできたという。

同署は、少年らは地元の暴走族に関係しているとみている。
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