『ネゴシエーター』だそうです。
これの交渉人役、サミュエル・L・ジャクソンだと思い込んでたらエディ・マーフィーなんですね!エディ・マーフィーがシリアスな役とか意外。コメディしかしないのかと思ってた。
この映画は好きじゃないから観ないと思うけど(アクション映画は苦手です)、おもしろかった気はする。何か理由があって立てこもるんだよね。それで、交渉人は犯人を生かしたまま表に出そうとするのに、特殊部隊がKYに特攻してきちゃって…みたいな話だった気がする。
ところで『ブラインドネス』について、いくつか感想ブログを読んでいたら「なぜ失明したのかわからない」、「ラストが微妙」等の意見がありました。人によってはそう感じるんだね。
(以下ネタばれ)
私の見解だけど、「なぜ失明したか」は終盤の教会〜夜の語らいで可能性が提示されています。
そしてラストを見るとその可能性はありえると感じられる。私はそういうものは信じてないけど、これは映画なので、それが事実でもおかしくないな。
ただこの映画では“可能性”でとどまっていて、明確に原因として提示されているわけではないので、原因が明らかになっていないのは変わらない。でも私は、“可能性”だけでいいんだと思う。そういうのも悪くない。想像の余白がある映画って私は好きだな。
ラストについては、だいたいの人が「今度は私が見えなくなる番だ」を不思議に思っているようなのですが、これは二つ可能性があると思う。
一つは彼女が白い闇に捕らわれる可能性(ラストカットで彼女の目が白くなっているので、こう思った人も多そう)。これまで順番に広まっていたことを考えると、その可能性もありそう。
もう一つは「今度こそ本当の目が開かれる」に対しての「見えなくなる」。私はこっちの可能性に取りました。白い闇を経験していない彼女は、見えない中で彼らが見たものを知らない(最初から見えていたから見えなくならなかった可能性もあるけど)。彼らの目が開いていく中で、彼女は自分の目が閉じたままであるように感じると、彼は思ったんでしょう。
こうして改めて書き出してみると、人によってとらえ方が異なる映画だとつくづく感じさせられる。それでいいんだろうな。
どのようにとらえても人々は「本当の目」に対して考えることになる。この映画で重要なのはそこなんだ。私たちが本当に見えているのか、考えるきっかけになることが、大事なんだよ。
2009-5-17 11:19
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