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誰でもいいから嘘だと言って

GWまであと一週間と迫っていた。
居候先のイトコは実家へと戻るらしい。一緒に行くか、と誘われたがそれは丁重に断った。
イトコとその妹は好きだが2人の両親の、自分に向ける冷たい目が苦手なのだ。
ふと思い出してしまい、ヘコんだ南音に伊藤と北が驚いた。
心配かけて申し訳なく思うが今は何も聞かないでほしい。
机に頭を預けたまま、窓の向こうを見ると灰色の空から雨が降り注いでいるのが見えた。
何だか代わりに泣いてくれているように思えて、南音が無意識に手を合わせようとしたところでドアの方から声が掛った。

「なーなー!ヒダカってここのクラスー?」

やけに明るく、大きな声がクラス中に響く。
教室にいたほとんどの人からの視線を受けて居心地の悪さを感じつつ小さく手を上げると、声の主の表情がぱっと輝いた。
今にも駆け寄って来そうな彼の首根っこを捕まえている人と、その後ろにオドオドしている人が見え、3人で訪れたことが分かる。

うーん…。

「スフィアの羽根」はさらさらネタが出てくんのに、「クムリウタ」が書けない。
設定をばしーって決めちゃったせいかな‥‥‥いや、たぶんそのせいだな(汗)
なら「クムリウタ」はパラレル設定のもの全部にしておこうかな。大体が途中からの話ばっかりだし、うん。

パラレルネタなら大量に思い付いてるんだよな〜…。
南音がソードダンサー(剣士+踊り子)っていう職業で三橋が迷子の魔導士。三橋の家を探す旅を2人でしてるとかね。

騒音の中で自分を見失う

目の前には積み上げられたノートの塔。
これは本日〆切だった古典の課題の為に集められたものだ。
提出していない奴もいるが、もう持っていかなければ国語の教科リーダーが怒られてしまう。

「ちょっ、待ってくれ飛鷹…!5分で終わるから、ノートを見せてくれ!!」

「その5分があるなら自力で出来るよ、北。俺は古典の先生に怒られたくないからノートを運びたい」

「無理無理っ!!俺、中学の時から古典嫌いなんだよ!」

「この機会に克服しろ、頑張れ」

早口で告げながらにこりと微笑み、南音はノートを素早く抱えて教室を出た。
背後で北の嘆きの声が聞こえてくるが、本人の為にならないので無視することにする。
第一、5組は職員室に行くには不便なのだ。これ以上遅くならないうちに急がなくてはいけない。
半ば早歩きで移動していた南音の耳に、先ほどの野球についての会話が飛び込んできた。

「アンダースローで投げてたの、俺じゃねぇよ。昼にも7組の奴らに聞かれたけど隣のクラスの奴だって」

「名前とか分かる?」

「…さぁ?知らねぇけど、背は俺より低かったぜ」

抱えているノートでなんとか顔を隠しながら話している2人をちらっと見ると、片方は4組で投手をしていた有原だった。

この場所は嫌いじゃない

今年の夏は暑いかもなぁ、などと呑気に考えていたある体育の時間。
自分のクラスと隣のクラスには『とある部活』の人がいないから、油断していたんだ。





「しまってこーぜー…」

高校生活が始まってすぐの体育。
先生が急の出張ということで多数決の結果、野球をすることになった。
確かに体力測定なんかやっていられないし、記入用紙は先生がどこかにしまいこんで行ってしまったから出来ないし。
受験後の久々の野球というこてもあり、ほとんどの人は気合が入っている。
そんな中、どうもイマイチやる気がないのに投手に選ばれてどうしようかと本気で悩んでいる自分がいた。

「‥‥‥伊藤、俺とポジション…」

「嫌だよ。ノーコンの俺が投げたらブーイングをくらうこと間違いないし」

「大丈夫!俺が体を張って守って」

「はいはいはいはい。早く投げなよ、飛鷹」

訴えを完全にスルーされ、更にボールまで渡されて逃げ場がなくなった。
ずかずかと背中を押されてマウンドに立つと体育の時間とはいえ、「久々」の野球の試合の空気にぶるりと体が震えた。
それを見てからかうように笑ってくれやがった隣のクラスのバッターにべぇっ、と舌を出して投げる体制に入る。

自分勝手な歌づくり・2

今度は『クムリウタ』でのおお振りキャラの設定です。



三橋 廉
⇒ドラゴンの仔。
 ミツホシ国の人々に親を殺され、一人逃げてきた半竜半人の少年(父⇒竜・母⇒人)
傷だらけで倒れているところを南音に救われ、それ以来南音になついてニシウラの森に住み着く。
普段は人の姿をしているが、人間に恐れを抱いている。

阿部 隆也
⇒ムサシノ国の騎士。
魔女の子とドラゴンの仔の噂を聞いてやって来た騎士。

栄口 勇人
⇒ムサシノ国の神官。
阿部・水谷とやって来た少年。
内心、ムサシノ国で神官をやっているのは辛いらしい。

水谷 文貴
⇒ムサシノ国の騎士。
阿部・栄口と一緒にやって来た少年。阿部と同期。
魔女とドラゴンの単語に正直びびっている。

田島 悠一郎
⇒ニシウラの村の子ども。
好奇心が強く、よく森の中を探索している。

花井 梓
⇒ニシウラの村の子ども。
村の子どものリーダー(オカン)的存在。
よく田島に振り回されている苦労人。


泉 孝介
⇒ニシウラの村の子ども。
元・南音のお隣さん。追い出された南音のことをずっと気にかけている。
浜田・西広とは幼なじみの関係。

西広 辰太郎
⇒ニシウラの村の子ども。
村長の息子。南音が追い出される前は良き相談相手だった。
泉・浜田とは幼なじみの関係。

巣山 尚治
⇒ニシウラの村の子ども。
田島・花井・沖とよく遊んでいる。
南音が昔住んでいた家で暮らしている。

沖 一利
⇒ニシウラの村の子ども。
田島・花井・巣山とよく遊んでいる。
親が薬屋なので薬草に詳しい。

浜田 良郎
⇒ニシウラの村の青年。
宿屋の子ども。昔、南音のことを可愛がっていた。
泉・西広とは幼なじみ。

篠岡 千代
⇒ニシウラの村の子ども。
よく男の子達と遊んでいるが女の子らしい女の子。




他校キャラやモモカン、シガポの設定はまだ決まっていません。
他校キャラで決まっているのは下の3人のみ。
決まり次第、書き込んでいきます。


叶 修吾
⇒ドラゴンの仔。
三橋の幼なじみだが彼とは違い、生粋のドラゴン。

榛名 元希
⇒ムサシノ国の騎士団長。
阿部・水谷の上司にあたる。

秋丸 恭平
⇒ムサシノ国の神官長。
栄口の上司にあたる。
暴走しがちな榛名の良きストッパー。
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