黒い猫は黒猫

うちの学科の1年はなんやら必修科目が多いのですが
どの必修にも必ずいる2年がいます。
1年でどんだけ必修落としたんだっていう。

しかも、彼女はやたら目立つ。
髪の毛が真っ赤で、パンクファッションで、しかも超可愛い。
赤がよく似合ってる。
そして声が死ぬほど可愛い。
あとめっちゃ細い。ひたすら可愛い。
一緒にいるお友達もそんな感じなので目立ちます。

因みに私の友人らもパンクが多いため、よく赤い人を観察してます。笑



そんな感じの彼女ですが、テスト前になると誰彼かまわず声をかけてこう言います。

｢ねぇねぇ。ごめん、この授業のノート全部貸してくれない？｣

そんなんだから単位落とすんだよ！笑
阿呆か！

しかし見た目が派手だからか皆ビビって遠巻きにしてます。
そもそも知らない人にノートは貸したくないんだろうね。


で、今日たまたま席が近かったんですよ。
私のとこに来ました。
予想したとおり
｢ごめん、この授業のノート全部貸してくれない？｣

私｢いいですよ。最初のページは前期のなので、ここからが後期の範囲です｣

って普通にノートを貸してみました。
普通に感謝されました。



問題はその後です。
今日はいつも一緒にいる友人が誰一人としてその授業(1限)に出てなかったんです。

授業が終って友人が来ました。
私｢あ、おはよー。いつからいた？｣
友｢今来た。起きれなかったんだよー…。｣
私｢そっか。あ、今日ノートは貸せないや｣
友｢え、何で？｣
私｢貸しちゃったから｣
友｢誰に？Ａちゃん？｣
私｢ううん、あの髪の赤い人に｣
友｢………何で！？｣
私｢え、貸してって言われたから｣
友｢何で！｣
私｢いや、あの人前期から色んな人にノート借りてるし。しかも知らない人にノート貸すとか面白いじゃん｣
友｢はぁぁ？面白くないよー。馬鹿ー｣

怒られた。
そして笑われた。