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水浴び双玉
真夏といっても流れる川の水は冷たくて、水につけた裸足のつま先から一気に全身を駆け巡るような感覚に静蘭は一つ身震いした。
そもそも割と涼しい木陰の中、なにも身に着けていない分、いつもほど暑くはないのだ。
静蘭のそんな気も知らず、川に入らなければならなくした元凶といえば、水の冷たさなど感じていないかのような顔で滝壺の付近でばしゃばしゃと音を立てていた。
なんだか野生の熊のようなその姿に静蘭は無意識に頬を緩めた。
「おーい、大丈夫か?静蘭も早く来いよ〜」
来い、と言いながらなぜか寄ってくる燕青。
水の中の動きとは思えないスピードで寄って来たあと、なんとも自然な動きで静蘭の腰を抱え込んだ。
「なんだバカ!離せ!」
「や、なんか躊躇ってるから腰痛いのかと思ったんだけど…」
「あの程度でこの私が腰を痛めるか!」
「やっぱ足りねえよな?」
腰を抱いたままだった手が、性的な触れ方に変わりするりとお尻を撫でられ、そのままやわやわと刺激してくる。
水で冷え切った燕青の手は刺激となり、静蘭の体がピクリと揺れる。
「ばか、もう終わりだ…っ」
「えー、んなこといってそんな物足りません〜って顔し…」
「してない!それはお前だろう!」
ニヤニヤと言い募る燕青の言葉にかぶせるようにして怒鳴ると、燕青はえーっと唇を尖らせた。
全然可愛くないし気持ち悪いからやめろ、と思うが口には出さず、そのまま尖らせた唇に噛みついた。
「続きをするなら、ちゃんとした場所だ、馬鹿」
すっかり発情した二人がその後野生の獣のように瞳をギラつかせながら体を流した後、飛ぶように家に帰ったのは言うまでもない。
END
せっかく書いたので上げとく