ツタヤとかに店員さんがPOPで『オススメ!』とかかいてはってくれてるDVDあるけど
私ああいうのすぐ借りる性癖だから「オススメされてるのだから借りましょう」と思って手にとったのが
『キル・ユア・ダーリン』
ラドクリフ氏とデハーン氏がでるやつ
〜美しく危うい愛憎劇〜やら
〜友情をこえる禁断の愛〜
ていう煽り文句にすぐさま手にとり、勇ましくレジにもっていった
帰り道で(友人のうちで観ようかな)と思ったけど、やめた、本当は自分家のテレビちっさいから自分家でDVD観るのイヤなんだけど、歩くのすごいめんどうくさかった
この時のものぐさな判断、間違ってなかったとのちに痛感する
そんでキル・ユア・ダーリン観たけど
開始から三分でいさぎよくゲイ
アレン(ラドクリフ氏)がルー(デハーン氏)に秒速で心を奪われる
ルーが図書館でスタンドライトをペニスにみたててアハーンっていうただけで心を撃ち抜かれてた
さっそく置いていかれる私
この方達は大学でなんか文学を学んでて(頭痛が痛いみたいになってる?)
アレンは詩をかいてるんよ
そんでアレンはルーが気になって気になってこ、これは…恋っ!?みたいなそのパワーで作品を仕上げていく、クスリなんかも服用しながらハイなテンションになったり、アルコールのみまくったり、さらにはルーに首ったけのストーカーのゲイがひとり参戦したりしてトライアングルゲイの完成でどんどん深刻になっていくんよ
ずっと深刻なんよ
そんでアレンはルーを崇拝というかなんというか…だんだん独占欲みたいなんがでてくるんよ、ルーってとにかくめっちゃ男にモテるんよね
それはそれは振り回す振り回す
男たちを利用し振り回す、他者への依存がすごいわけよ
ぜんぶ誰かに頼ってる、ルーってひとりじゃなんもできんのよね、ていうかまわりの人が助けてくれるんよね…魔性の男それがルーなんよ
そんなルーが事件を起こしてしまって、それは正当防衛だと証明する為に、アレンに一筆かいてくれってルーが頼むんよ、「お願い…ぼくには君しかいないんだ…」みたいな捨てられた仔猫のような眼差しでね!
アレンは悩みに悩むんよ
本当は正当防衛じゃないから
そんでアレンのお母さんって精神を患ってるんだけど、ずっとアレンが看病してて、でもアレンが大学の寮にいった途端、お父さんがお母さんを病院にいれるんよね、最初アレンはお父さんをせめたけど、お母さんはそのおかげでかなりよくなるんよ、回復するんよ
お母さんが「私はお父さんに見放されて、こうしてよくなった、手を差し伸べることだけが助けじゃないのね」っていうような感じのことをアレンにいうんよ
そんでアレンは決意をかためルーを突き放すことを決めるわけ
作中で人生は大車輪だ、人はその中に閉じ込められて繰り返す、それを解き放つ為には、車輪を壊さないとっていうような言葉があるんやけど
アレンはこの大車輪を壊して
ルーを助けることに決めたわけよ、逆にね!!!!!!!
自分から大切なものを切り離す選択をしたというわけですね!?
すごい切ないやん………どうしたん……
一番びっくりするのがこれ実話をモチーフにしとるんよね
これ実話をモチーフにしとるんよね
103分間ずっと深刻なんよ
見所はやはりラドクリフ氏とデハーン氏の熱烈なキス
とてもよいものをみせていただいた
それに加えてラドクリフ氏のイタズラボディーよ
もうギャランドゥがはんぱじゃない
ギャランドゥなんてもんじゃない
もうなんか…そ、そんなところまで毛が!!??お、欧米!って思う
ベッドシーンごちそうさまです
あとデハーン氏の妖艶なエロス
瞳が綺麗すぎてこれはそりゃ虜になりますわ…って息をのむよ
しかし友人の家で観なくてよかった
友人を103分間白目にするところやった
んで観終わって冷静な気持ちになってたら友人からラインで「彼氏と別れたよ」って連絡がきた
何日か前からその友人に「最近彼氏がめっちゃ冷たくてもし別れようって言われたらどうしよ…」って相談されてて、私は恋愛の相談とかうまくアドバイスできんから、グループのラインやったしアドバイスは他の子に任せて私は「大丈夫やろ!」っていま思えばなにが大丈夫かわからんけどとりあえず元気付けることしかできんかったんよね
そしたら「別れたよ」って報告きて
私すごい慌てて
それというのも友人はけっこう病みやすいというか「○○君に見捨てられたら生きていけない」とか真顔で言うし、悩み過ぎると過呼吸とかになっちゃうときあるから
私はすぐ「大丈夫!?」って返信したんよ
そしたら友人は「大丈夫」って
私は「大丈夫なわけないやろ!」ってなってそれは他の子もいっしょで「無理しやんで!」「いまどこおるん!?迎えいこうか!?」「ほんとに大丈夫!?」ってみんなで心配してたんよ
そしたらその子が
「みんなありがと、死ぬほど悲しいけど、私はずっと○○君が優しいからって○○君に自分の気持ちばっかり押し付けてた、仕事いそがしいいうてんのにずっとかまってほしくて連絡いれたりとかしてた、○○君はずっと優しいのに、私は素敵な彼女じゃなかった、涙ずっととまらんけど二人で話してだした結論やから、未来でまたいっしょになれるように、○○君にまた好きになってもらえるように、自分の時間を大切にする、まず、自分を大切にする!人生で一番幸せな時間を○○君はくれたから、感謝してる!みんなも、ありがと!」
って返信してきた
それ読んだ瞬間私は今年一番の雨量ですってくらいの涙が両目から大量に流れ落ちていった
関西で一番最初に私が梅雨入りした
自分を振った男に感謝してるっていうてるんやで!!??
私なら、絶対キィ〜!なんなのよ!ってなるわ!
先ほどの映画とも微妙に重なってしまい
結果「そうか、お互いの為に大車輪を…壊したんだね君たちも…」みたいなわけわからん返信をしてしまった
しまったと思ってたら友人たちが
「ちょっとwwどういうことww」って食いついてきて
「うん、さっき切ないゲイの映画みてね、君らがそれに重なってね、さらに泣いてしもたの」って正直に話して
「ちなみにこれがキスシーンだよ」ってアレンとルーの熱烈なキスシーンの画像おくったら振られた友人が
「なにと重ねてくれとん!でもありがと、涙引っ込んだわ」
っていうてくれた、よかった
そんでそのラインのグループにいる他の友人に
「本当はこの映画あんたん家で観ようと思ってたんだけど歩くのしんどくて行かんかったわ」っていったら
「しんどくてありがとう」っていわれた
そういえばアメスパまた借りて観直したけどさ
スパイディなんであんなスケベなん
拘束されてゆっくりスーツを鋭い爪で切り裂かれるとこなんか完全にマニア向けやん
あと手錠かけられるとこと拳銃で足撃たれて苦しそうに喘ぎながら足を引きずりながら歩くとことか
首をしっぽで巻き付かれて両手を拘束され手首の糸を無理矢理だされたりとかもう完全にマニアに向けてるやん
ありがとうこの大車輪からは逃れられる気がしない
一生まわり続けるしかない