もう面倒なことは考えないことにした。
無駄だ無駄だとは思っていたけど、心底無駄だと自覚した。
もーあたし別にかんけーないしー!
期待されたって困りますとは言ったものの、奴の耳に入っていたかは微妙だ。
びっくりするくらい話が通じなかった。びっくりした。
もう放っておこう。
イラついたから、気分転換に近くの都内店に移動商品届けにいって先輩とお話ししてきた。
なんか一度しか会ったことのない他店の社員さんがいて、超楽しかった。
売上よくとれる人は面白いからだろうなー。
これがうちの店長です
先輩「ごめんね、あたしがこの前電話したあとAさん(うちの店長)機嫌悪くなってあたられたんだって?」
私「え?いつですか?なんかもう最近至って通常運行ですよ?」
先「狩野ちゃんあたられてるのに気付いてないんじゃない?」
私「ありうる!」
社員「え?あいつ機嫌悪くなるの?見たことないわー」
先「それはAさんが後輩だからですよ。機嫌悪かったら口数減るし」
社「え、あいつ口数減るの?会議も機嫌悪いまま来てくれねーかな…あいつうるせーんだよ…」
散々な言われようだな。
そのあと、社員さんに
「俺よく電話とかであいつ叱ったりするけど、そのあとにあたられたりもしてる?大丈夫?」
って聞かれて、あーこの人いい人だわって思った。
こういう人が上司だったらいいのに。
ねっちょり
先「前までいたあの社員きもかったー」
私「あんまり会ったことないけどきもかったなー」
社「女の子みんなそれ言うけど俺男だからわかんないんだよなー。顔はイケメンよりじゃね?」
先「ないっすよ!イケメンじゃないし、喋り方がねっちょりしてるんですよね」
私「ねっちょり!確かに!」
社「わかんねーなー。統括店長がねっちょりしてるのはわかるけど。あれ、狩野は会ったことないんだっけ?」
私「いや、何度か会いましたけどあの人は初対面がマックス気持ち悪かったのでもうそれ以降は平気です」
社「結構言うねきみら…。てもほんと、あの人は喋ってて言葉が糸引いてる感じするよね」
私「でもあれって意図的にねっちょり喋ってそうじゃないですか」
社「いやー、あれは素だね。男同士で話しててもねっちょりしてるもん」
先「それは気持ち悪い」
社「男同士で同じテナントに入ってるこの店のあの子が可愛い、みたいな話するじゃん。普通ならかなりドライな感じなはずなのに、俺がどんなに乾かそうとしてもウェッティになる」
私「ウェッティ…」
社「普通の話なのに濃厚な猥談してる気分にさせられる」
とんだ災難だな。
ウェッティっていうのが相当面白かった。
セクハラも人を選ぶ
先「だって前いたあの社員、セクハラ半端ないんですよ!」
私「たとえば?」
先「手を握ったり。お客さんにも困ってる的なこと言ってる人いたんだよ!」
私「それはダメだな…」
社「なんか、もういっそもっとやればいいのにな。俺まえにB(他店スタッフ)と一緒に入ってたときケツ触ったけど」
先「それはもう社員さんのキャラじゃないですか」
社「でもあいつ、どうせなら大きくしたいんで胸にしてくださいって言ってきやがって、ちょっと恐くてセクハラやめた」
私「Bさんすげーな。斬新すぎる」
先「やっぱ人によりますよね」
私「確かに。私別に社員さんならケツ触られたところであーはいはいって思うだけだろうけど、あの前いた人に触られたらちょっと大袈裟にやめてくださいって言うわ」
先「うちのもう一人の女子スタッフも、前いたあの人にセクハラされたらあたしに電話かけてきてたけど、社員さんにならセクハラされても喜んでますよ」
社「なにそれ引く」
先「こんなこと言われましたーって笑ってますよ」
社「恐いわー見る目変わるわー」
私「じゃあどういう反応がいいんですか」
社「そりゃちょっとは恥じらってほしい」
私「この会社にそんな女子はいないんじゃないですかね」
つまりセクハラされる方もする方も選んでんだよな。
明日から久しぶりの連勤!
やばい、大丈夫か!