ドラゴンスレイヤー完結後のお話。
リョウマには、娘のカンナことカナがいます。
リョウマは、今オロチの元にいった。
「リョウマ様占いでカナ様が侍の素養を引き継いでおらぬことがわかったぞ。」
「それは、本当か?」
「ふむ。リョウマ様の息子二人は、侍の素養をもっておるが。カナ様だけは、リョウマ様のもうひとつの素養天馬武者ときんし武者を引き継いでおる。」
「カナは、剣を使うクラスには、なれないのか?」
「カナ様は、剣を扱えるクラスと言えば白の血族しかない。それかヒサメを頼るしかない。」
「ヒサメと結婚させないと剣聖になれぬのか。」
「そうじゃ。」
「結婚はまだあの子には、早すぎる。」
リョウマは、かくっと肩を落とした。
「じゃが心配せずともカナ様は、天馬武者と相性が合っておると占いに出ておるぞ。」
「それは、本当か。」
「あぁラッキーナンバーが1と出ておった。他のクラスよりも100%出ておったぞ。」
それを聞いてリョウマはホッとした。以前カナが「魔女」にクラスチェンジしたことがあった。
魔法攻撃をもった竜石を既に持っているカナは、そこそこ魔法攻撃の能力が高くて討伐戦も問題なかった。
そこからリョウマは、愛娘に魔法攻撃を連続して出せたらと思い剣聖にならないかと薦めた。
『お父さんと同じ「秘・殺」ができるようになりたいー。』
カナは、父と同じクラスになれることに喜んでいた。あとは、プルフに念じて「剣聖」になるはずだった。だけど思いもよらないことが起こった。カナが「聖天馬武者」になってしまったから。
『えっ?お父さんどうゆうこと。どうしてお父さんと同じ剣聖じゃないの?』
リョウマは、もう一度プルフをカナに渡し「剣聖」になれるように声をかけた。ところが何度もやってもカナは、「剣聖」になれず。「きんし武者」と「白の血族」と「聖天馬武者」には、しかなれなかった。
『ねぇお父さんこれじゃ剣が使えないよ』
『ならもう一度。』
リョウマは、懐からストックを出すもののもうなかった。上着のポケットにもストックがない。
『お父さんのウソつきー!』
聖天馬武者の格好でカナは、泣き出しリョウマの前を通りすぎて走っていたのは、言うまででもなかった。
回想終了。