2014.01.28.TUE
にゃあ
猫のあしあと/町田康
「猫にかまけて」に続き読了しました。
この小説では町田氏の自宅に居る猫、
保護団体が連れてくる職場に居る猫と
沢山の猫が出てきます。
愛しい猫たちとの死別は兎に角悲しい。
特に町田氏と家族、兄弟のように
親しんできたゲンゾーの時は危篤状態で
一旦読むのを止めたくらい。
この本を読むと生半可な気持ちで
動物と暮らすことがどんなに
良くない事かが改めて痛感しました。
人間の勝手な事情で捨てられる猫…
「彼らの生命は私の持ち物ではなく、
彼ら自身のものである」
全く持ってその通りです。
愛護団体の方の解説の最後の一文
「町田氏へ、猫たちからの、ありがとよ、
を言伝て、文庫本の解説に代える。」
で、涙涙。
町田氏はゲンゾーの死を自責していましたが
猫からしたら最後の最後まで
愛してくれてありがとうって本当に
思っていると思います。
ますます町田氏が好きになりました。
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