『思い出』






『思い出』

一つの部屋に、彼と彼女が居た。

彼と過ごした日々は、色とりどりの思い出…。
彼女は色褪せる事が無いように一つ、一つ小瓶に詰める


「ねえ、見て…キレイでしょ?」


キラキラとヒカリを反射するビー玉を彼女は思い出と謳い。

彼はそれを、『只のガラクタだ…』と破棄捨てるように嘆息した。


一つの部屋に、彼女とガラクタだけが残った…。




END.