初めて紹介されたペインクリニックに行った。
頚椎治療の為だ。
ここは大学病院の助教授が経営してる腕の良い病院と聞いている。気になりHPが無いかを情報を調べてみたが何も無し。
玄関入って納得。何もかもが古い。昭和初期に出来たような病院だ。新聞だけが新しい。
待っている患者の様子が変だ。生きてる感が無い方が一杯。やばい気がする。先程CD−ROMと紹介状渡したけどパソコンが無いようだ。不安になって来た。
すると看護婦が待合室に来てどんな症状か聞きに来た。周りに患者一杯いるのに。開き直ってわざと大声で答えた。個人情報も何もないと感じた。
すると順番飛ばしてすぐ医師に呼ばれた。
座るとかなり年配の医者だ。すると他の患者のカルテを書いていた。ひとしきり沈黙が続いた。
で俺の紹介状を見始めてどうしてもっと早く来ないんだ。整形外科の医者は何してんだと怒りだしていた。
で痛いか? どこが痛い?と問診し始めた。
異様にカルテを丁寧に作るのが好きなようでいちいちカルテ作成に時間がかかる。
痛い事情を説明してると突然目の前で立ち上がり違う所に消えてしまう。
変な医者。最悪。駄目だなと感じていた。
レントゲン撮るから来てと奥で医者が騒いでいるから奥に行った。
狭い部屋で映写機を首からぶら下げて待ち構えた医者がいた。この医者頭がおかしいのでは?と疑ったが言う通りにした。
はい。上の服脱いでみようか? f^_^;。。言い方が変。タイムスリップした感じ。
でまた問診。安全ピンと筆とマジックとカナヅチを使い感覚の診断して頭の稼動領域の角度を調べてカルテを丁寧に書いていた。
説明しろよ。と思い治療法はと聞くと、30分寝てもらうと言われた。
30分?
寝てもらう?
どういう事?
さっぱり意味わからない。何? どういう治療?
とまた聞いた。
麻酔打って、30分寝てもらうと言われた。
ギャ!! 超不安。
麻酔して意識無し?
何されるかわからない。
パニックに。注射打つんですか? と聞くと。
首の喉の横にね。と!!
簡単に言うんじゃねえよそんな事。くそじじぃ。
と思いつつ意識はなくなるんですか?と聞くと、まぁひとそれぞれと言われた。
はぁ!? 何それ!?
ちゃんと説明しろよ。
看護婦さんがこちらに来て下さいと呼びに来た。
今思うとアンジャシュの漫才のようなお互いの誤解の会話になっていた。
ベットに寝かされた。通りすがりの看護婦に聞いた。痛いですか?すると大丈夫凄い名医の先生だから。ただ左が麻痺残るかもね。と言われた。
はぁぁぁ? 麻 痺 。
麻痺。 麻痺。 麻痺。
何? 麻痺。とは?
看護婦さんを呼んだ。
今からどんな治療ですか?と聞いた。首に注射をして30分寝るだけです。と最高に不安絶頂に。
すると突然手を押さえられた。えっ何?左右に看護婦が手を押さえてる。
頭も押さえられた。
はい打ちますよ。気を楽にしてと言われ顎を上に向けさせられた。
やばいと脳裏をかすめた。冗談辞めてよ。本当。
医師は言った。左目が充血したり鼻がつまったり熱で熱くなるけどビックリしないでね。注射中は絶対動かないで。と言って注射をした。
最悪と思った瞬間に首に痛みが走った。薬の液が背中に流れた。
はい。終わりました。
意識はある。
目がおかしい。
左手重い。
寝てる間意識はある。
まぁ何とか大丈夫みたいだけどどうなってるか不安だ。
で薬貰って終わった。
帰るが車の運転が思うように出来ない。
早速今の注射をネットで調べた。いつもなら注射の名前を聞くが今回はそんな余裕無し。
ネットで調べた結果。星状神経節ブロック注射。だと思う。
首の交換神経に麻酔を少量打ち痛みの感覚を麻痺させて血流を良くして健康な状態にリセットする注射らしい。注射した後は30分間安静にする。副作用は殆ど無く、左目が赤くなったり鼻が詰まったりするがすぐ治るらしい。注射の打ち方には上手いとか下手はあるようだ。
しっかり説明してくれたら不安はなかったのに。
ネットで調べて安心しました。
わかりずらい、傲慢な、腕のいい、昔の医者。
今思うと笑える。
怖かったよ。