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ゾロ(ss)




誰得だけど最近大好きなワンピースからゾロ夢を書いてみました!我ながらひどい妄想である/(^0^)\ww







緑頭の馬鹿剣士は、今日も呑気に甲板でお昼寝中。サニー号の芝生は寝心地が良いらしい。健やかな寝顔を見ると、世界一の大剣豪になるなんて言っていることが本当に馬鹿げているように思う。けれど、剣を握ればその実力は本物であることをまざまざと見せつけられるのだ。そこまで強い志を持っているのは、幼い頃に契りを交わした、彼女のことを想っているからだろうか。ふと、そんなことを考える。いつか、彼が話してくれた。昔、勝てなかった女がいる。そいつはもういないが、俺は世界一になると約束した。だから、その約束を果たすまで、俺は死ねない。確か、そんな内容だったと思う。あまりにも彼らしくない理由だったから、無意識の内に覚えることを拒んでいたのかもしれない。真っ直ぐなその心は、たったひとりの女のためなのか、と。嫌な考えが頭を過ぎる。これは俗に言う、嫉妬、というものだろう。


「女は他にもいるでしょーが」


別に彼に抗議したくて放った言葉ではない。ただ、頭で考えていたことが勝手に口をついて出てしまったのだ。どうせ爆睡中の彼に聞こえるわけはないし、聞かれたところで、どうというわけでもない。


「どんな独り言だよ」
「……起きてたのに寝たフリですかー盗み聞きしないでくださーい」


正直驚いた。けれど、憎まれ口を叩いて話を逸らせるほどに冷静でいられたことには、我ながら感服する。しかしこの剣豪馬鹿もタチが悪い。起きているなら目を開けるなり伸びをするなり、何らかのアクションをしてもいいだろうに、寝たフリだなんて。聞かれたところで別にどうでもいいと思っていたけれど、予想以上に気まずい。


「最初から寝てたわけじゃねぇ。精神統一してたのを邪魔したのはお前だ」
「それは悪うございました。精神統一の邪魔にならないようにお暇させて頂きます」


わざとらしく深々とお辞儀。良かった。いつも通りに可愛くない女として去ることができそうだ。そう思ったのも束の間、マリモヘッドの手がわたしの手首を掴むから、立ち去ることは叶わなかった。なんでそういうことするかなあ…。単細胞のすることは分からない。わたしを引き止めて何がしたいのだろう。まさかわたしの独り言の意味が理解できるほど頭が働くわけでもないだろうに。


「別に、どっか行けとは言ってねぇだろ」
「いても意味ないでしょ、鍛練好きの大剣豪さん」
「…意味ねぇってわけでもない」
「は?」


するりと解放された手首に、じんわりと彼の熱が残る。何それ。鈍感なくせに、こんなときだけ衝動に任せて優しくするんだから。再び瞼を閉じた未来の大剣豪さまは、もう何も言わない。まあ、いい。わたしの言葉の意味が分からないとしても、この先わたしの気持ちに気付くことがないとしても、野望を達成する瞬間に傍にいられたら、その後なんて分からないから。ひとつのことしか見れない馬鹿を、これからも愛してあげることにしよう。







ゾロ夢って甘くできなくね?甘くしたら別人じゃね?って書きながら思ったww夢書けてないくせに日記でこんな中途半端なss書いてすみません。金曜日で実習終わりますので…!2月こそは夢を書きたいです!



三蔵(ss)




明日はもう2011年!というわけでssで申し訳ないですが、ささやかながら年明け夢を書いてみました。すごく短いです。







遠いところにいる愛しい人。ねぇ、どうしても。一番が良かったの。

「忙しいっつっただろうが」
「うん、知ってる」
「テメェ……」

電話越しにでも感じられる怒気。怯えることも恐怖することもない。彼はいつだって不機嫌なのだ。大晦日という、一般的には休みの日にも働いている時点で、今日は機嫌が悪いということぐらい予想済み。そして、わざわざそんな日に出勤するほどに多忙な彼に電話をしたら怒るであろうことも容易に予測できていた。今更ビクビクする必要もない。

「俺に喧嘩売ってんのか?」
「まさか」
「……用がないなら切るぞ」
「三蔵」

彼の名前を呼ぶ。本当は隣にいてほしかった。一緒に新年を迎えたかった。きっと彼にとってはどうでもいいことだ。けれど、わたしにとっては大切なことだった。彼を責めようだなんて思わない。仕方のないことだから。彼が働いているのは、わたしのためだと分かっているから。我儘は、言わない。そう決めていた。ただ、新年を迎えるこの一瞬だけは。あなたに一番に、言いたかったの。

「明けましておめでとう。今年も宜しくね」
「…………ああ」

彼は、それだけしか言わなかった。けれど、つい先ほどまで感じられた怒気は、もう感じない。代わりに少しばかり穏やかな空気が流れる。ねぇ、三蔵。もしかしてあなたも、わたしと同じことを考えてくれていたのかな。ほんの少しでも、考えてくれていたらいいなあ。

「おい」
「何?くだらないことで電話するな?忙しいから切った方がいい?」
「……ビール」
「は?」
「ビール用意して待ってろ。……すぐに、帰る」

とても不器用な人だけれど、とても可愛くない人だけれど。精一杯、優しくしてくれてありがとう。

「うん…待ってる」
「寝るなよ」

憎まれ口は照れ隠し。呆気なく切れた電話だって、少しでも早く帰るためだってこと、分かってるよ。早く、会いたいなあ。冷蔵庫の中にあるビールを確認。おつまみもある。2人で初詣、とか色気のある年明けじゃないけれど。今年も、あなたの傍にいられますように。







皆さん良いお年を(^ω^)!



光秀(ss)




愛しの葵たんの誕生日ということで^^突発的に書いたのでとても意味不明です。←







わたしが矛になれたなら。わたしが盾になれたなら。あのお方は、わたしを傍においてくださっただろうか。答えはきっと否だ。彼の目に映っているのは信長さまだけだから。わたしのようなどこにでもいそうな女など、虫と同じくらい小さな存在だろう。そう、思っていたのに。


「そこのあなた」
「……わたくし、ですか?」
「ええ、あなたです」


声をかけられた。突然すぎて反応に随分遅れてしまったけれど、なんとか彼を認識することができた。美しい髪を靡かせた彼は、やはり麗しい。わたしをその瞳で捉えてくださっただけでも有り難いとすら思う。


「わたしの役に立ちたいと思いませんか?」
「……わたくしに、できることがあるのでしたら、喜んでお役に立ちます」
「そうですか!それはいい!」


何の役に立てるのかは分からなかった。けれど目の前で嬉しそうな様子の彼を見れたら、どんなことでもしたいと思った。憧れだけだった彼との距離が縮まる。そう思えば何だってできると思った。そうやってわたしは、彼にとらわれた。





「では、お願いします」
「畏まりました」


どんなことを任されるのかと身構えたのも取り越し苦労、わたしが彼にお願いされたのは、とある部屋の掃除だった。散乱した骨董品のせいでだろうか、室内は埃っぽい。彼は信長さまの元へと行ってしまわれたので、わたしはひとり、もくもくと掃除を始めた。そうやってどれぐらい時間が経っただろう。気付いたときには部屋に橙色の光が差し込み始めていた。やっと終わった、と。一息ついた瞬間、背後に人の気配。


「助かりました」
「いえ、お役に立てたなら光栄です」


本心でそう思った。ふと視線を彼に流せば、とても驚いた表情が目に入る。何かおかしなことを言ってしまっただろうか。


「…あなたのような女は嫌いではありませんよ」
「はい…?」


一瞬だけ、彼が人間らしく笑ったような気がするけれど、わたしの見間違いかもしれない。すると、何の前触れもなく手を取られた。ぺろり。わたしの手の甲に舌を這わす愛しきお方。わたしは放心状態だ。


「名前ぐらい聞いておきましょうか」
「……え、」
「あなたぐらいの女なら、覚えておくのも悪くない」


じんわり熱を帯びる体。嗚呼、今なら。死んだって構わない。それほどに幸せだった。けれど願わくば、もっと、お傍に。貪欲なわたしは、そうやってまた、到底届かぬ彼という存在へと手を伸ばすのだ。



あいゆえに。(ss)




ろきちゃんありがとう!あんな会話文だけなのに絶賛してくれて…感動した。ってことで需要ないだろうけど、誰得だけどギンSS書いてみる。







風よりも雲よりも掴めない人だった。彼はいつもふわふわしていて、目の前にいるはずなのに、その存在はとても遠くに感じた。頬を撫でられたときでさえ、唇を重ねたときでさえ、心が通ったことはない。だから彼が忽然と姿を消しても、いなくなった、とは思わなかった。もともとなかった存在が、クリアに消えただけ、というか。具現化していない空気のような。だからわたしは、彼がいなくなって息苦しくなった。

彼とはただの上司と部下の関係だった。それも、天と地ほどの差がある関係。今思えば、遥か深く地に落ちていたのは、わたしではなく彼の方だったのかもしれない。彼が日の光を浴びる日は、もうきっと、ないのだ。可哀相とは思わない。散々わたしを弄んだ挙句、ひとり取り残した彼を、わたしは許しはしない。許すはずもない。それは憎しみではなく、あいゆえに。

「ボク、結構本気だったんやけど」
「……今更、何をしに?」
「つれないなァ…ボクら、あいしあってたんと違うの?」

軽々しく愛し合うなどと吐き捨てた彼は、姿を消したその日と何も変わらなかった。突然現れたところで驚きはしない。彼は、そういう人だから。どうせどうとも思ってないくせに。わたしのことなど、そもそも覚えていただけで奇跡だ。にやり、口角を上げて笑う彼は、妖艶で美しい。名前の通り銀色に輝く髪が月明かりに反射する。

「何が、したいのですか」
「何やと思う?」
「わたしは真面目にきいているのですが」
「キミと幸せになりたいって言うたら…どうする?」
「………いい加減に、……っ」

まただ。軽々しく抱き寄せて吐息を奪う。それだけでわたしが揺らぐことを知っているのだ。どうして、わたしは。こんなに愚かな愛し方しかできないの。どうして、あなたは。こんなに絶望的な愛し方しかできないの。ねえ。教えてよ。

「こういうの、何って言うんやったっけ?あいゆえに、」

―――バイバイ。

離れていく体温。見えなくなる姿。わたしはまた、ひとりぼっち。それは、あいゆえに?







ギン夢は必ず酷い終わり方である。大丈夫、きっと救われる。← そして意外とというかやはりというか夢書くの楽しい。SSならこっちでコソコソ書くかもしれない!



スザクとルル(ss)




腐友にリクエスト的な何かを頂いたので不本意ながら妄想してみたら存外抵抗がなくてびっくりした。びーえるっていうか友情。たぶん。ルルーシュ………生き返らないかな……。(今更すぎる)







僕らは、世界を憎めるほど真っ当な生き方をしているとは思えないけれど、世界を壊せるほどの力は持ち合わせていると思う。僕と、ルルーシュがいれば。世界は全て意のままだった。支配したかったわけではない。ただ理想を現実にしたかった僕らは、目的を果たすためなら手段を選ぶことはしなかった。たとえ最期にどんな結末が待っていようとも。立ち止まることはゆるされない。


「スザク…、俺達のしたことは、」
「間違ってなんかない。間違っていたとしても、僕達はそれを正しかったと証明するしかないんだ」
「……、お前がいて、良かった」


彼らしくもない弱気な発言に、思わず言葉を失う。彼はいつも自分が正しいと信じて行動しているのだと思っていた。たとえ過ちを犯したとしても、それを覆せるだけの何かを持ち合わせているのだと思っていた。けれど、そうだ。彼は、ルルーシュは。いつだって確かなものを求めているだけだったのだ。なにもかもを裏切って、切り捨てて、ひとりになろうとして。僕はそれを許しはしなかったけれど、けれど。最期にひとりにしてしまうなら、それは他の奴らと同じなのではないだろうか。罪を背負って。彼の考えたシナリオ通りに進む、ゼロレクイエム。この手で、僕が。終わらせる。僕にはそんなことをする権利なんてないのに。共に朽ち果てる方が良いのではないかと提案するたびに、彼は首を横に振る。理由は分からない。共に果てる価値もないと思っているならばどうしようもないけれど、そうでないならば。


「すまない…」
「…何が?」
「俺だけが、救われるような真似をして」
「ルルーシュ……、」
「スザク、」


「「ありがとう」」


そして僕らは最期を迎えた。仮面をしているせいで目に滲んだ涙は見えなかったはずだけれど、彼はきっと僕の全てを理解していたと思う。僕が彼のことを理解していたように。僕に罰を残し、彼は罪を背負った。そうすることが終わりであり始まりであると、僕達は、思うから。嗚呼、今日も。この世界は美しい。







ほんとに短い。ルルーシュもスザクも腐的な意味ではなくお互いのことが好きだと思う。…いや、腐的な意味でも良いけどもwwコメントあんど拍手レスは次にします!



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