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なみだ。

八日目の蝉の映画を見た。
原作は読んだことがあった。
いつの間にか犯罪者に共感してしまう自分がいて、
そんなストーリーを作れる角田光代に感動した覚えがある。
たとえ血はつながっていなくても、貴和子は薫に対して、
親の愛をきちんと注いでいた。
その無償の愛に泣けた小説。

貴和子が小豆島にたどり着くまで、
警察に見つからないように、薫との生活が途絶えないように、
思考をめぐらせて、なんとか日々をやり過ごして
逃げ続けるその切迫感は小説のほうが強くて、
映画だと、貴和子の心の描写がそれほど多くなかったから、
なんとなくふわふわ逃げ続けている気がした。
追っ手から逃げる切迫感は小説のほうが好きやと思った。

でも小豆島の映像がとても綺麗で、
幸せそうやったから映画を見てよかったと思えた。
写真館で写真を撮って、船着場で捕まるまでのシーンは
ああ、ついに終わってしまう、捕まらないで欲しいと思って泣けた。

この映画を見て、小豆島に行きたくなった。
あと、もし自分の子供を産んだら、この世にあるきれいなものをたくさん見せて
愛情を注いであげたいな、と内なる母性が目覚めてしまったのでした。
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