螺旋状に突っ走って死にたい(
プロフィール)
2016/1/22
Fri
19:54
ピクシーの変死体
話題:ひとりごと
小さい頃からヒーローには憧れなかった
いや、憧れてはいた
でも自分がヒーローになることはないと早い段階で気づいていた
ヒーローは主役で、主人公で、特別で、人気者であって、保育園や幼稚園ならば活発な子であり、学校で言えばクラスの中心人物だ
そうはなれない人間はその他大勢でしかない
気づいてはいても、それを受け入れて諦めることができるほど、大人にはなれなかった
特別になれないのならは、どうする
特別な人間の側に群がるしかない
特別な人間を支持する立場になるしかない
しかし、その位置に甘んじるには自意識が強すぎた
強烈な嫉妬、選ばれなかったものの絶望、持てなかった者の憎悪
そして、心の闇を知る
選ばれないのなら、持てないのなら、特別ではないのなら
全て壊せばいい
ヒーローなんて死ねばいい
死ねばいい死ねばいい死ねばいい
正義ってなんだろう
一度湧き上がった疑問はずっと心の中に
実はヒーローなんていないのだ
ヒーローはただ大勢から支持されているだけに過ぎない
その論理はヒーローとヒーローを支持する者たちにだけ圧倒的に正しい
支持できない者達にとっては、害悪でしかないのだ
だから祈った
クラスの中心人物が事故にでもあって、ひどい後遺症にでもあえばいいって
楽しそうに笑ってる奴らに、その笑顔が曇るほどの不幸が降り注げばいいって
自分がヒーローになれたなら
きっとそんなことは思わなかっただろう
俺が怖いのは
きっと同じ考えの人間がこの世界に腐るほどいるってことだ
ヒーローは一握りの人間しかなれないのだから
その他大勢の人間はきっと、ヒーロー以外の人間はきっと
この世界なんて
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