注意ー。元ネタはゼロとエルフィの支援会話です。
キサラギが黒いです。
それは、シノノメと狩りに行っていたときのこと。
「なぁキサラギ。先から外してねぇか。」
「うーん。今日は、少し調子が出ないだ。」
「そういうことじゃなくって。あれのどこが調子が悪いだ。キノコを真ん中に当ててるだろう。」
シノノメが親指で示した。キノコは小さいから当てることは難しいのにキサラギは、難なくキノコの真ん中に矢を当てている。
「あれ持って帰ろうか。あれれ凍ってる?」
「キサラギいつのまに冷気を出せるようになった?」
「え?僕冷気を出した覚えがないよ。」
スコップでキノコの根本を抜いた。
「シノノメだって知ってるでしょ。僕は生まれてこのかた冷気が出せないだ。」
氷の部族の出であるフェリシアを母にもつキサラギは冷気を出したことがない。
「今日のキサラギ楽しいそうじゃなかったぜ。他の獲物とかは冷気はない。にもかかわらずキノコは別だ。特にしいたけが。ゼロと喧嘩でもしたか?」
シノノメが凍りついたしいたけをキサラギに見せた。少し前ゼロがタクミのことを悪く言っていたからキサラギは目の敵になるようになった。
「父上への悪口じゃないよ。少し前。」
区切り。
サイゾウがリョウマの子供の観察日記を書きます。
月×日
リョウマ様の娘のカナがコスプレをして帰ってきた。リョウマ様はカナの格好を訪ねたら
「商人のおねえさんがただで魔女にクラスチェンジができるプルフをくれた。」
とカナが言った。母親カムイに似て娘は知らない人から物をもらわないことを知らぬのか。警戒心が無さすぎる。
母と娘も揃いも揃って「サイゾウ」の名を間延びして呼ばれて不快だった。「サイゾウ」とちゃんと呼べ!
月△日
カナは竜石の他に遊べるものが増えたことで嬉しいのか。ワープでイタズラをし始めた。
リョウマ様は後ろからの不意打ちが苦手なことを知っているのか五回もリョウマ様を後ろから驚かせた。
リョウマ様は驚いた後にカナに笑いかけていた。それも五回も。
リョウマ様はカナに甘い。カナはカムイ様に幼い頃にそっくりだからか。
リョウマ様は暗夜王国に拐われたカムイに注ぐことの出来なかった愛情を娘のカナ向けているように見える。
サイゾウは観察日記を書ききると巻物を懐に隠した。
誰が見ても微笑ましい観察日記の内容。だけど最近になってからカナはリョウマよりもシノノメと遊ぶに行くことが増えていた。それには
「サイゾウおるか。」
「オロチどうだ?パラレルプルフの調子の悪い原因がわかったか。」
「それについて話そう。とその前にお代じゃ。」
「これだろ。」
サイゾウが包みをオロチに渡す。オロチが包みを開けると笑った。
「おぉ用意をしてくれたかサイゾウ。ぷぷ」
欲しがっていたお面を見てオロチは喜んだ。
区切り。
『マークス兄さんクッキー作って見ました。』
リボンで結んだラッピングを渡された。
『カムイ私にくれるのかありがとう』
チョコチップの入ったクッキー。色々な形をしたのが袋にいっぱい入っていた。
食べると暖かいクッキーの甘さが口にいっぱい広がった。
『美味しかったぞ。イチゴのジャムを塗ったクッキーカムイが作ったのだろう。』
『あれ?マークス兄さん私の作ったクッキーがどれなのかわかるのですか。』
『あぁカミラとエリーゼで作ったのだろう。』
『じゃこの兎は誰が作ったかわかりますか』
『エリーゼ』
『チョコチップ』
『カミラ』
『マークス兄さんすごい誰か作ったのか当てられる。』
カムイは目をキラキラ輝かされた。カミラが妹とクッキーを作ったことが目に浮かんでくる。なんとも微笑ましい光景だ。