小十郎ストーリー
2011/11/25 00:07
[BASARA]
SS風味に
自身も小田原で怪我を負い、更に瀕死の重症となった政宗を馬に乗せ、脅える伊達残党を連れて山道を行く小十郎。崖の向こうにはいまだくすぶり燃える小田原が見える。
でなくて!政宗様を姫だっこで馬に乗せ…!あれ苦し…つか、薬や手当てくらいできるやろ小十郎っ!
もう〜ね、はっきり言ってこのストーリーの小十郎は最大の弱点突かれてヘロヘロなんだよね。政宗様がこんなで不安と後悔と焦燥といろんな感情が山になって小十郎を追い詰めてるんだよね。どんなことしても政宗様を生かそうとしてるんだけど、テンパリ方が今までの小十郎らしくないどころかって感じが、人間小十郎が政宗様に持つすんごいデカイ想いだと実感できるストーリーでした。
松永先生はそんな小十郎を見て、さらけ出された本性に目を細めてしまう。先生呆れたんじゃないかな?小十郎の忠義は主君に尽すでなくて、撤頭撤尾政宗様だから!な小十郎。それが飾りようもなく本性だし、マジもんの小十郎で松永先生は失った過去の自分を見てしまう。政宗様がいない小十郎は先生にとっては近しいものみたいで、厭世と物欲が先生なら厭世と勝負欲?な小十郎でそこに根ざすものが孤独だと言う感じなのかな?
小十郎は政宗様得て闇から光を見られたけど、先生はいまだ闇の中で自分のことも笑ってる。他人を傷付け、奪って手にいれた他人の宝に囲まれているのは、反対に欲の闇に縛りつけられたのと同じだと先生はわかっていながら楽しいんだろうか。
若い頃を思い出させる小十郎が命削りあう真剣勝負に愉悦を感じてしまうのが同じ闇だと先生は感じながら、闇から抜け出た小十郎に手をはなしてしまう。小十郎は既に政宗様しか見えてないから、先生の言葉を理解するつもりも必要も無い…なんだけどね。
謙信様は小十郎を見限ったわけでは無かった!良かった…軍神、小十郎にはけっこう目を掛けてくれてるのかと安心した。自由合戦ではより親密になった謙信様と小十郎のアダルト(やらしい意味は無い
)な会話が嬉しかった。「この手であなたの氷を溶かして〜」だっけ、かすがにも説教されながら案外優しい口調な小十郎、かすがを人質にしてもとか言うんだけどね。政宗様も小十郎も女性(謙信様は性別不明だけど)や弱い立場の人には案外優しいんだよね。そこが二人の好きなとこです。
最後、奥州包囲戦、ふふふ…発売前に描いた宴本と通じたネタありで嬉しい!そ
してそして政宗様の寝姿、寝巻きに布団、小十郎と二人きりのお部屋、小十郎の畑に政宗様仕様の案山子と双竜の愛一杯の奥州を家康忠勝の主従が…っ!畑っ!小十郎の畑があっ!モグラ(カラクリの方ね)でめちゃめちゃ
で、目覚めない政宗様を前に焦心と悔恨な小十郎は自分を責め続け、怪我を治療もせずに戦って偉いことに。心配した家康の手も振り払い、小十郎の意地っぱりがもうね…
政宗様がいなければ本当にオンジみたいな怖い頑固者になってしまいそうな小十郎、だけど政宗様に対する想い炸裂で伊達軍の愛をも引き出し集め、家康をびっくりさせて同盟を…と言うことに。政宗様の目が覚めて3になるわけだけど、小十郎のある意味成長ストーリーと言うか、小十郎が這上がった話で凄く良かったです。3の政宗様が悲惨な精神状態だけどどこまでも受け止めてた小十郎の覚悟に至るまでが見えて良かったです。
ではでは、次は小早川ストーリーでのラブラブ双竜を