特別な人
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2015.7.13 01:12 Mon [恋愛]
あなたの言葉は優しく響く

『さえさんの気持ちが知りたい。』

真っ直ぐにわたしに伝える彼の言葉に

「ホントの気持ちは云わないのが美学だよ。」

と軽く交わすわたし。

はぐらかして、曖昧にして逃げる。

職場でふと二人になるとわたしの頭を優しく撫でる。受け入れるような深い瞳でわたしを見つめる。

『抱きしめていいですか?』と彼。

「勇気があるならどうぞ?(笑)」
からかうように笑うわたし。

そんなことが言いたいわけではなくて、ただどうしたらいいのかわからないだけ。

『キスしてもいいですか?』

「え?なんて言ったの?」

『…キスしたい。』

「いいよ(笑)」

『その答えは予想しなかったな(笑)』

キスするはずなんてないと分かっていたから。

日に日に惹かれている。
想われてるから、錯覚しているのだろうか。

仕事で支えてくれるから、精神的にも支えられたいと?

『さえさん、好きですよ』

「わたしもスキだよ(笑)」

『オレの気持ち迷惑だよね?』彼とのLINE。

「迷惑じゃないよ。出口ないけどね。」

『困るよねー』

「あなたみたいな常識人が人妻にガチで好きなんて言うとは思えない。わかってるよ!」

『割と本気なんだよなー!』

「割とね(笑)
あなたが不幸になるのは困る。
距離を取ろう?」

『それはやだ。』

「離れよう。」

『今更、離れたって もう好きなのに?』

「そうだね。でもスキになったら、わたし普通に会いたがるもん。」

『会えばいい』

「独占欲強めになったら?」

『かわいい』

「わたしを知ればキライになるよ。」

『今後の楽しみが増えた!!』

何このポジティブさ!!!
めっちゃ口説かれてる。。。

あなたの愛はきっと深い。
わたしを全て包み込むでしょう。

それでは、わたしは?

ホントの気持ちは云わないのが美学。
答えがわからないだけ。
飛び込んだら堕ちるだけでしょう?

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2015.7.3 01:17 Fri [恋愛]
触れたらすぐに消えてなくなるよ?

馬鹿げている。

『すきですよ。』後輩が言う。

「うそ。」ふふっと笑ってわたしが答える。

『うそじゃない。すきですよ。』また彼が言う。


そんな風にわたしの心をかき乱すのはずるい。
踏み込まないで。

ひどく苛立って、思うままに言葉も選ばずに あたり散らすわたしを優しい目で見つめる。

自己嫌悪と後悔に襲われて
「ひどいことを言ってごめんなさい。」
わたしが謝る。

『オレは、さえさんが人を殺したって言っても許しますよ。』

思わず笑ってしまう。さっきまでのイライラや自己嫌悪の気持ちが、スッと消えていく。

そんな風にわたしの心に触れて欲しくはない。

誰かに支えてもらわなくてもわたしは大丈夫。

大切に思うのは恐い。
大切に想われるのは恐い。

踏み込まないから、踏み込まないで?

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2015.6.19 23:24 Fri [恋愛]
依存症

職場が異動になり、すっごく忙しいのだが若い後輩たちがいて、とても助けられている。
辛いんだけど楽しい♪
月1で飲みに行ったりしてリア充(笑)

中に男の子の後輩がひとり。
彼とは8年くらいの付き合い。
いい子だけど、飲み会で会うくらい。

異動してからは、ほんとに彼に助けられてるけど。

そんな後輩とはゲーム友達。
オンラインやばいよね。
わたしってオタク。。。
もちろんゲームも上手くて、お世話になってる。

先月末に休憩時間にテレビを観ていると おもしろそうな映画の予告に盛り上がったわたしたちは、映画を観に行く約束をした。

6月になり二人で映画を観に行った。

気のあう先輩後輩って感じ。
その後もランチに誘われて2度ほど出掛けた。

異動してから、ゲームやら仕事やらでLINEのやり取りも多かった。

「めっちゃキライでしょー?」わたし。

『キライなわけないですよ。』後輩。

よく言うやりとり。


最近の後輩。

「めっちゃキライでしょー?」

『すきですよ。むしろ大好きですよ。』

え?

「あははー。わたしもだよー(笑)」

なんてこともあり。今日なんて

『さえさん。
本気で好きだって言ったらどうします?』

「あははー。
わたしをさらって逃げる勇気があるの?(笑)」

ビックリした。

「わたしもすきだよって言ったらどうするの?」

『誰も知らないところに逃げましょう。』

「ありえないよー。
不幸せになっちゃうよ。」

なんてバカげた会話だろう。

「そこまで本気の好きではないでしょ?
大丈夫だよ。」

『自分でも分からないんです。
理性があるうちは大丈夫です。
でも、こんなにさえさんに嫌われるのが怖いって、どうしたらいいんですか?頭がおかしいです。』

「わたしもすごーくすきな人がいたよー」

驚いた顔でわたしを見る。

『結婚してから?』

「そう。すごくすきだった。
先を見るわけじゃなくて、どうにかなりたいって感情とも違う。
でも、すごく大切で、すごくすきだった。」

誰かにカレのことをこんな風に話す日がくるなんて、ぜんぜん想像もつかなかったなー。
あの頃のわたしに教えてやりたい。

『さえさんは、どうやって忘れたんですか?』

「忘れたとは違うけど、何でも話せて、心から信頼できる友達の一人に変わっただけ。すきだけど、恋や愛ではない。お互いにそう思ってる。それが言わなくてもわかる存在。」

『オレにとってのさえさんは、付き合う手前の女の人への気持ちみたいな感じです。』

「友達以上、恋人未満?(笑)
カレが言ってたなー」

『そう。そんな感じです。』

「熱しやすく冷めやすい、ただの一過性の感情だよ。クールダウンすれば、違うんだって気付くから。LINEのやりとりも多いし、依存してるだけだよ。」

『頭を冷やして考えます。
それでも好きだったら、、、
さらいますからっ!!!』

そう言い残して去っていった。
残されたわたし。
なんだったんだ。。。

そんなはずはない。
彼もまたさみしいだけ。

本気でコクられたら?!(笑)

あるわけないから考えない。
月曜日からは普通に戻るだろう。
そう信じて眠りにつく。

でも、誰かに好きだと言ってもらえるのは幸せだと思う。わたしはそんな風に想ってもらえるような人間ではないから。



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2015.6.19 22:40 Fri [恋愛]
生きていれば色んなことがあるよ

お久しぶりの更新です。

わたしの日常は平穏を取り戻して、異動先の仕事が忙しすぎて、あわただしく過ごしている。

カレとは、相変わらず毎日連絡を取り合っている。変わったことと言えば、彼女とも毎日連絡を取り合っていること。

ひとりぼっちで自信がないわたしに大丈夫だよって言ってくれるふたり。

思えばわたしは認めて欲しくて、大丈夫だと言って欲しくて、カレが必要だったのだろう。

今まで誰も信じていなかったカレは、わたしだけは信頼してくれているみたい。何かがわたしに起こったら、必ず一番に助けに来てくれるってわたしも信じられる。

今は、わたしがカレの特別な人。

そんな形に落ち着けたんだ。
思い出に変わったんだ。
悩んで泣いた日を懐かしくおもう。

あんな風に浮き沈みすることは、もうないよ。


そう思った。

そう思っていたんだよ?

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2015.1.27 04:48 Tue [恋愛]
side A

夜中に目が覚めたので更新してみるー。

11月のあの夜のつづき。



家に帰ったわたしは、震える手でAちゃんにLINEした。

「突然ごめんね。。。
カレに経緯を聞きました。
大丈夫?」

Aちゃんからは、すぐに返事がきて

『わたしもさっきカレから電話がきて
今までさえさんと会っていたこと。
さえさんとすごく仲がいい友達だってこと。
聞きました。

色々あって、どうしていいのが分からないんです。何も信じられないです。』

そりゃそうだよね。
浮気されたあげく、相手から別れを告げられるなんて、意味が分からない。

「そっか。そうだよね。
Aちゃんはカレのことどう思ってるの?
今でもスキなの?
やり直したいと思ってるの?」

『わたしはカレのことが今でもスキです。
やり直したいと思っています。』

「こんなことがあったのに許せるの?」

『ずっと誰にも言わずに隠れて付き合ってきました。元カノと同じ職場だから、誰かに知られたら仕事しにくくなるからってカレに言われてたから。』

「Aちゃんもそう思うの?」

『わたしはみんなに知って欲しいです。
堂々と付き合いたい。
こそこそ会いたくないんです。』

『でも、職場では元カノが先輩で長く働いてて、女の人が多い職場だから、わたしがいじめられるんじゃないかってカレが心配してくれてるから。』

分からなくもない。

あの職場はちょっと特殊で女同士の結束がハンパない。しかも、誰もがいつか元カノと復活するんだろうという目で二人を見ているから。

でも結局、カレの保身だなーって思ってしまう。みんなに責められたくないだけ。

「そっか。これからどうしたい?」

『もう一度、付き合いたいです。堂々と。
何も始まっていないと思うんです。
彼女として普通に付き合いたい。
それでダメなら仕方ないけど、まだホントの彼女ではないと思うから。』

なるほど。なんて芯の強い子なんだろう。

「Aちゃんの気持ちはわかったよー。
全然知らないわたしに気持ちを話してくれてありがとね!」

『話して落ち着きました。
こちらこそ、ありがとうございます!』

「カレは、いまでもあなたのことスキだよ。
でも、自分が許せないんだって。
ずっと信じてくれたAちゃんのこと裏切って傷つけちゃったから。」

『ホントですか?
だとしたら、嬉しいです。』

「ホントだよ。
こんなことがあって、信じられない気持ちはよく分かるよ。人間不信になっちゃうよね。

だけど、もしもカレからやり直したいと言ってきたら、もう一度だけ信じてあげて欲しいんだ。」

『やり直したいなんて言ってこないと思います。』

「もしも言ってきたらだよ?
今でもスキで、カレのこと許せるんでしょ?」

『わたしは今でも大好きです。このことは、もう許してます。』

「だったら、信じてあげて欲しい。
信じて待っていて欲しい。
絶対に戻ってくるから。
大丈夫だよ。」

『さえさん…ホントにありがとうございます。
わたし、さえさんの言葉を信じます。
信じて待ちます。』

『全然、気持ちが落ち着かなくて、どうしていいのが分からなくて。
さえさんと話せて良かったです。
ホントにありがとうございます( ;∀;)』

『元カノにも電話して、会わないでくださいなんて、言っちゃって傷つけてしまって。。。』

「うん。カレから聞いたよー。
ビックリしたけど、良かったんだよ。
みんなに明らかになって。」

「Aちゃんも元カノも悪くないよ。
ずっとハッキリさせなかったのはカレなんだから。」

『そうですかね?』

「だって、Aちゃんも元カノも知らなかったんだし、付き合ってたんでしょ?
元カノの気持ちはもう関係ないよ。
気にしなくていいと思う。
彼女として当然だと思うよ。」

『そう言ってもられると救われます。
勢いに任せて言ってしまったこと、気になってて…

さえさん。ホントにLINEしてくれて嬉しいです。( ;∀;)』

「絶対、眠れてないだろうと思ったから、わたしもLINEで話せて良かったよー。
自分を信じてね!大丈夫だよ。」


とまあ、こんな会話をLINEでしてみた。
もっとずっと長いのだが。

カレはわたしのことAちゃんに言ったんだと知った。ホントの友達になりたかったんだね。


このへんで、今日はおわり。
また時間ができたら更新しまーす。


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